ドット柄のムーンライズショールは、モロッコの砂漠で見た満天の星空と月から影響を受けた柄。写真は、7年ほど前のもの。
砂漠の端からラクダに乗り、日暮れとともに数時間かけて砂漠の中へ。
遊牧の民は、道しるべのない道のりを、星の位置を頼りに進んでいく。
終着点にたどり着くと、地平線まで砂しかない場所にテントがポツンと存在していた。
焚き火を囲む夜半の宴のあと、ベルベル人に「ムーンライズを見に行こう」と誘われ、砂丘を登り、雰囲気の良いブランケットに包まれながら見上げた空は、星が多すぎて星空というよりも宇宙を意識してしまうほどだった。
少しずつのぼってくる月がとても印象的だったことは、今でも忘れられない。
光で輪郭のつかめない星の中から月が浮かんでくる。
そんな柄をつくりたいと思った。